珍しいですねィ、旦那が俺に相談事なんて。
あ、面倒な話はオコトワリなんで、そこんとこはよろしく。


…なんだ、携帯?そりゃ一応最近の若者なんで持ってやすけど。っていうかウルセェ上司に強制的に持たされやしたけど。
旦那もついに携帯持つことにしたんですかィ。仕事?まぁ便利ですからねぇ。でもコレ、結構金掛かりやすぜ?
おっと、金の話は置いとくとして。ヤだなぁ、なんてツラしてんですかィ。
まぁまぁ旦那気を落とさずに。新型のじゃなけりゃそんなに高くはなりやせんよ。最近は割引、流行ってるし。


えーと、何でしたっけね。…金なら貸しやせんよ?踏み倒されそうだし。それに、金の貸し借りに関してはあのマヨやろ…土方さんがウルサイんでさァ。
未だに小遣い帳付けさせられてしかも月イチで点検されるんですぜ。それこそ何とかしてくれやせんかィ?


まぁそれはともかく。携帯買うなら注意した方がいいですぜ。何がって、まぁ色々と。

これは知り合いの話なんですがねぇ、初めて携帯買ったとき、浮かれまくって色んな人にアドレスと番号教えまくりやしてね。
教えまくったって言っても結局皆自分の知り合いなわけですから、まぁ何の問題もなく気ままに携帯人生を謳歌してたんでさァ。


しかし!その1週間後から悲劇は起こり始めたのです!!

その日も男は自分の部屋でいつものように携帯をいじくってたらですね、非通知でいきなり電話が掛かってきたんですよ。
今までは自分がアドレスに登録した人たちからばっかりだったもんで「ヘンだな」とは思ったものの、あんまり気にせず電話を取ったんです。
そしたら電話の向こうで何やら小さく変な声が聞こえてきて、やっぱりイタズラか?と思ってそン時は電話を切ったんだそうです。
で、大変なのがその翌日から。
1日2時間、5分置きに鳴る非通知設定からの電話。「いい加減にしろ!」と怒鳴っても、向こう側からは相変わらず聞き取れないくらいの経唱えてるみたいな小さい声しか聞こえて来ない。
とうとうその男も5日経った辺りからガタが来やしてね、知り合いに相談したんだそうです。
すると「じゃあ着信拒否設定すりゃいいじゃん?」と気軽に返ってきて、設定してもらって電話はようやく鳴り止みました。
例の電話はかかってこなくなって一安心、万々歳だと思ってたら、次は知らないアドレスからメールが来たんですよコレが。
もう男はビビりまくってね、でもただのアドレス変更かな、って思ってそのメールを開けたんだそうです。
でも開けたらアドレス変更どころか「このメールを10分以内に5人に廻さなければお前に憑いて呪い殺す」みたいなチェンメで。これでまたもうブチ切れですよ。即効削除。
そしたらきっかり10分後、次は「最終警告」ってタイトルのメールが届いた。男はまた恐る恐るメールを開けた。
内容は…

廻さなかったからお前は死ぬ。俺は今お前の後ろにィィィ!!

後ろを向いたそこには…





…って旦那、ちょっと。聞きなせェここからが一番重要且つ楽しい部分なのに!そんなガキみたく耳塞いでないで!
もー…わかりやした、この話はここで終わっときやすから。え?その男がどうなったかって?そりゃアンタ…いやいやいや。

で、旦那はどの携帯を買うんで?あらら止めるんですかィ、なぁんだ。
じゃ、俺はこれでそろそろ。ホゴシャ、来ちゃいやしたしね。
ごちそーさまでした。それじゃまた。



*



「…で、仕事サボってまでお前は万事屋と何をくっちゃべってやがったんだコラ」
「ヤだなぁ土方さん嫉妬ですかィ?嫉妬深い男はモテませんぜ」
「阿呆、どうしてそうなるんだよ!」
「まーまー、図星だからってそんな。いやね、旦那が携帯持ちたいってんで話し聞いてただけでさァ。ホラ、市民の相談に乗るという重大な仕事までしてるじゃねぇですか」
「携帯、ね。ありゃ未だにトラウマなんですけどどうしてくれるんですかお巡りさん」
「だってありゃアンタが悪い。可愛い恋人からのカワイイ悪戯だったのにイキナリ繋がらなくなりやがったから、つい出来心でパソコンから仕返しを」
「可愛くねぇし。出来心で済む内容でもねぇし」
「イチイチうるせぇな土方コノヤロー。過ぎたことをいつまでもグダグダ言ってんじゃねぇやみっともねぇ!」
「オイィィ加害者が言ってんじゃねぇぞコノヤロォォォ!!」

その後屯所に着くまで思い出話に花を咲かせたとかなんとか。


<ぐだぐだと纏まらないまま終了>



携帯談義