「あ、ちょっと!朝ごはんも食べずに出てくつもり!?不健康!」

「うっせーぞ。食ってる暇も無ければ食う気もねーんだ」

「あーあー知らないよ、10代目に言いつけてやる」

「言ってろ。もう行くからな」

「やれやれ…いってらっしゃい」

「あぁ」

「そうだ、いつ帰ってくる?」

「なんで?」

「いいから」

「…ツナの手際による。悪けりゃ長期だな」

「それなら心配ないな。10代目はアンタの生徒だし?」

「当たりまえだ。もしヘマしてたら俺が直々に殺してやる」

「…自分のボスに向かってなんてコトを!」

「家庭教師だからな」

「職権乱用〜」

「なんとでも。じゃーな」

「あ、うん。…じゃあね」





バ タ ン 。





「……いつまで俺の中に居座ってんだよ」



(もうここには居ないくせに)



消えた存在を埋める幻が、未だ消えないまま、俺を、



どっちが幻なのか。