配られたプリントを杜撰にカバンへ仕舞おうと思ってしまったことへの罰なのか、その紙の反抗に遭い指先に綺麗な赤線が出来た。

仕返しに、と飛行機に折られた哀れな白いプリントは思いのほか良く飛んだ。
フェンスを越えて、細道を越えて、ガードレールも追い越して。

しかし、そのことに気を良くしたのも束の間で、そう言えばあれはどんな内容のプリントだったか、という考えにふと辿り着いて「しまった」と思った。
確か担任が配る前「保護者に必ず見せなさい」というようなことを言っていた気がする。多分。

長い間プリントと戯れていた私を待ってくれる人も無く、しかも教室はガランとしていてとてもじゃないがプリントの内容は知れない。

何たる仕打ち。紙のくせに!

たかが紙、されど紙?人間に対する自然の反乱?真っ先に自分がその餌食になったことに憂鬱になった。

見つけたら燃やしてやる、と『保護者に見せなさい』という担任の言葉は綺麗に無視して誓うと、私はやれやれ、と飛行機探しの旅に出た。



紙飛行機